【東京パラ】 最終日、女子マラソンの道下ら日本勢が金3つ 8種目でメダル 

Handout photo dated 05/09/2021 provided by OIS of Misato Michishita JPN and her guide break the tape to take the Gold Medal in the Women's Marathon T12 Athletics Final starting at the Olympic Stadium during day twelve of the Tokyo 2020 Paralympic Games in Japan. Picture date: Sunday September 5, 2021. PA Photo. See PA story PARALYMPICS Athletics. Photo credit should read: Photo credit should read: Simon Bruty for OIS/PA Wire.

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女子マラソンT12で1位でゴールした道下美里(左)とガイドの志田淳。前半は青山由佳がガイドを務めた

東京パラリンピックは5日、最終日を迎えた。陸上女子マラソンT12の道下美里(44)と、バドミントン男子シングルスWH2の梶原大暉(19)、女子ダブルスWHの里見紗李奈(23)、山崎悠麻(33)ペアが金メダルを獲得。日本勢はこのほか、銀1個、銅4個のメダルを勝ち取った。

女子マラソンT12(視覚障害)は、午前6時50分にオリンピックスタジアム(国立競技場)をスタート。道下は伴走者とともに先頭グループでレースを進め、30キロ過ぎでエレーナ・パウトワ(35、ロシアパラリンピック委員会)を振り切り、独走態勢に入った。

オリンピックスタジアムに戻って来ると、最後は笑顔を見せながらゴール。タイムは3時間0分50秒のパラリンピック記録だった。パウトワは道下に3分26秒遅れてフィニッシュし、銀メダルを獲得。銅メダルはルーザンヌ・クッツェー(28、南アフリカ)が手にした。

藤井由美子(56)は5位、パラ日本選手最年長の西島美保子(66)も8位に入賞した。

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金メダルを手にした道下

朝日新聞によると、道下は中学時代に右目が見えなくなった。左目の視力も、20代半ばの時、光をわずかに感じられる程度まで低下。調理師の仕事を辞め、26歳で盲学校に入学した。陸上競技はダイエット目的で始めたという。前回リオデジャネイロ大会のマラソンでは銀メダルだった。

道下はレース後、「5年前の忘れ物を絶対取りに行くぞって、強い気持ちで、みんなで準備してやってきたので、それが取れてすごくうれしいです」と喜んだ。

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他の日本勢も上位に

男子マラソンT12(視覚障害)では、4大会連続出場の堀越信司(33)が中間地点を7位で通過。徐々に順位を上げ、2時間28分01秒の3位でフィニッシュし、初メダルとなる銅メダルを獲得した。

金メダルは2時間21分43秒でゴールしたエル・アミン・シェントゥーフ(40、モロッコ)、銀はジャリッド・クリフォード(22、オーストラリア)が勝ち取った。

熊谷豊(34)は7位、和田伸也(44)は9位だった。和田は今大会、1500メートルT11(視覚障害)で銀メダル5000メートルT11で銅メダルを獲得した。

読売新聞によると、堀越は先天性の目の病気で、右目は義眼、左目の視力も非常に弱い。トラック種目を経てマラソンに移り、前回リオ大会では4位だった。

堀越はレース後、「長期故障や大会で勝てないなど、つらい経験をたくさんしてきた」、「あきらめずに今まで走り続けてきて、本当によかったなと思います」と話した。

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銅メダルを獲得した永田務(左)と堀越信司

一方、男子マラソンT46(上肢障害)では、李朝燕(32、中国)が2時間25分50秒のパラリンピック記録で1位、アレックス・ドウグラス・ピレス・ダシウヴァ(31、ブラジル)が2位でゴール。続けて、永田務(37)が2時間29分33秒でフィニッシュし、銅メダルを勝ち取った。

日刊スポーツによると、永田は2010年、工場での勤務中にベルトコンベヤーに右腕を巻き込まれ、障害が残った。

永田は、「銅は自分の中では残念な気持ちでもあるが、この大会にあたって自分ができることは精一杯やってきて、どんな結果であれ、自分はやったという気持ちでここにやって来た」、「気持ちの中ではよしとしたいです」と話した。

2日連続のメダルラッシュ

国立代々木競技場であったバドミントンは、前日に続き、メダル獲得が相次いだ。

男子シングルスWH2(車いす)決勝は、大学生の梶原が世界ランキング1位のキム・ジョンジュン(韓国)を2-0で下し、金メダルを勝ち取った。

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梶原大暉は世界ランキング1位を破った

NHKによると、梶原は13歳の時、自転車に乗っていて交通事故に遭い、右足のひざから下を失った。パラリンピック初出場の今回、素早い動きでシャトルを拾い続け、格上の相手を次々と倒して快進撃を続けてきた。

この日の決勝では、第1ゲーム、15-17とキムにリードされたが、4ポイント連取で逆転。そのままの勢いで先取した。

第2ゲームは競り合いの展開となり、18-18に。梶原はここから2ポイントを連取し、最後は甘い返球に対してスマッシュを決め、金メダルを獲得した。

梶原は試合後、「絶対に気持ちでは負けないぞという意気込みで臨みました。金メダルを目標にしてきて、目標にしてきた選手に勝つことができたので、すごくうれしいです」と話した。

ダブルス3ペアもメダル獲得

女子ダブルスWH(車いす)決勝では、里見、山崎ペアが、中国の劉禹彤(17)と尹夢璐(19)ペアに2-1で逆転勝ちし、金メダルを獲得した。里見は、前日のシングルスWH1の金メダルを獲得に続く2冠を達成。山崎も、前日のシングルスWH2で銅メダルを手にしており、今大会2個目のメダルとなった。

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里見紗李奈(左)、山崎悠麻ペアは金メダルを手にした

男子ダブルスWH(車いす)3位決定戦では、梶原と村山浩(47)ペアが、タイのジャカリン・ホムフアン(32)、ドゥムネルン・ジュントン(46)ペアに2-0で勝利。銅メダルを勝ち取った。梶原はシングルスWH2と合わせ、この日だけでメダル2個を獲得。村山は初のメダルを手にした。

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梶原(左)と村山浩のペア

混合ダブルス SL3(下肢障害)-SU5(上肢障害)の3位決定戦では、藤原大輔(27、SL3)、杉野明子(30、SU5)ペアが、インドのプラモド・バガト(33、SL3)、パラク・コハリ(19、SU5)ペアと対戦。日本ペアは2-0で勝って、銅メダルを手に入れた。

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藤原大輔(右)と杉野明子のペアはインドのペアを破って銅メダルを勝ち取った

車いすバスケ男子が初メダル

車いすバスケットボールは、有明アリーナで男子決勝があり、日本とアメリカが対決。アメリカが64-60で勝利し、金メダルを勝ち取った。日本もこの種目初メダルとなる、銅メダルを獲得した。

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激しい攻防を見せる鳥海連志(右)とアメリカのジョン・ボワ

第1クオーターは、日本が序盤で10-4とリードしたが、アメリカが追いついて18-18で終了。第2クオーターになると、アメリカが着実にシュートを決め、32-27とリードした。

第3クオーターは、日本がリバウンドを取って得点につなげる場面が増え、一気に46-45と逆転。最終クオーターでは、日本が一時、リードを5点に広げた。しかし、アメリカが日本のボールを奪って得点するなどし、再び逆転して勝利を決めた。

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銀メダルを獲得した日本チーム

日本チーム最多18得点を挙げた香西宏昭は、「もう少しで勝つことができたのに、ちょっとしたミスやターンオーバーが、すごく高くついてしまった試合だったと思います」と振り返った。

そして、「日本は戦えるということを今回、証明できたと思います。なので、新たにどんどんレベルアップをしていきたい」と述べた。

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