イギリス、国民の海外渡航制限を緩和 32カ国が対象

People at Heathrow Airport

画像提供, PA Media

画像説明,

英ヒースロー国際空港

イギリスの外務・英連邦・開発省(FCDO)は6日、新型コロナウイルス対策の海外への渡航制限について、バングラデシュやフィジー、マレーシアなど32カ国を対象に緩和した。これにより、対象国へ渡航する英国民は、旅行保険への加入が容易となる見込み。

今回、渡航制限が緩和されたのは、政府が設定する「赤リスト」には含まれていなかったものの、必要不可欠ではない渡航は控えるようFCDOが勧告していた国々。

英政府は4日午前4時から、新型コロナウイルス対策のイングランドへの渡航制限を簡易化。対象国の状況によって、交通信号に似せて「赤、黄、青」の3段階に分類するシステムから、赤リスト国のみを設定する方法へと変わった。

FCDOは今回の方針変更について、ワクチンの普及により「多くの国で公衆衛生が改善された」ことや、「英国人に対するリスクが減少した」ことを受けたものだと説明した。

「多くの人が友人や恋人に会える」

渡航制限の緩和は、現地の医療システムがひっ迫しているなど「例外的な状況」を除き適用されるという。

FCDOが渡航を控えるよう勧告すると、対象国用の海外旅行保険はほぼ全て無効となる。

リズ・トラスFCDO相は、「これらの規則が調整されることで渡航がより簡単になり、英国内の企業や家族をサポートし、より多くの人が安心して友人や恋人に会うことができるようになる」と述べた。

「我々は回復を続ける旅行業界を支援しつつ、引き続き我々の優先事項である人々の安全を維持することと、個人の責任を果たす自由を与えることとの適正なバランスを取っている」

緩和される32カ国

イギリスからの渡航制限が緩和される32カ国は次の通り。

アルジェリア、アルメニア、バングラデシュ、ベラルーシ、ベナン、コモロ、トケラウ・ニウエ、ジブチ、赤道ギニア、フィジー、ガンビア、ギニア、カザフスタン、キリバス、コソヴォ、リベリア、マダガスカル、マレーシア、マーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、サントメ・プリンシペ、セネガル、ソロモン諸島、トーゴ、トンガ、ツバル、バヌアツ、コンゴ、アメリカ領サモア、フランス領ポリネシア、ガーナ。

英政府は7日にも、赤リスト国の変更を発表する予定。現在はメキシコやキューバ、南米本土全域、アフリカ南部・東部など、54の渡航先が対象となっている。

また、インバウンド接種リスト(英政府が認定するワクチンの接種を終えていることを条件に、イギリスへの入国を認める国のリスト)の対象国も増える可能性がある。

イギリスへの渡航を希望する人にとって問題となるのは、赤リストに含まれているかどうかだけではないと、BBCのキャロライン・デイヴィス運輸担当記者は指摘する。

イギリスでは依然として、多くの国の接種証明書が認められておらず、渡航者は米ファイザーやモデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、英アストラゼネカのいずれかのワクチンを接種するか、入国後に自主隔離しなければならない。