オランダ王女、同性婚しても退位の必要なし 首相が説明

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アマリア王女(左)はウィレム=アレクサンダー国王の最初の子どもで、もうすぐ18歳になる
オランダのマルク・ルッテ首相は12日、王や女王も同性と結婚できると言明した。
オランダは同性婚を2001年から法的に認めている。だが、王室は除外されると考えられてきた。後継ぎが必要だからだ。
ルッテ氏は、あくまで「理論上の状況」に関する話だとしたうえで、次期女王となるアマリア王女は女性と結婚できると述べた。
ウィレム=アレクサンダー国王の最年長の子どもで王位継承者のアマリア王女は、12月で18歳になる。
退位しなくていい
ルッテ氏は議会で、自らが所属する政党からの質問書に答え、「王位継承者や国王は、同性のパートナーとの結婚を望む場合も、退位しなくていい」と説明した。
王女の将来は関心事となっている。今夏には、王女が同性パートナーと結婚するとどうなるのかと問題提起する本が出版された。
同書は王女の私生活についての推測は避けた。今のところ、王女に結婚の兆候はみられない。
王女は来年、大学に進学する見込み。学生の間は、王室メンバーとしての手当てを受け取らないと表明している。