大阪・北区のビル火災で27人心肺停止、24人の死亡確認 放火の疑いで捜査

Firefighters work at the scene, where twenty-seven people were feared dead after a blaze at a building in Osaka, on 17 December 2021

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火災が起きたビル(17日、大阪)

大阪市北区曽根崎新地で17日午前10時20分ごろ、8階建てビルの「4階部分が燃えている」と通報があった。大阪市消防局によると28人が負傷し、うち27人が心肺停止となった。NHKなどによると、午後6時半すぎまでに24人の死亡が確認された。

複数報道によると、死亡が確認されたうち男性が14人、女性が10人だという。

NHKによると、大阪府警察本部はビル4階の医療クリニックを訪れた男が火をつけたとみて、放火と殺人の疑いで捜査本部を設置した。男は現場から救急搬送されたという。

複数報道によると、大阪府警はクリニックで診察を受けていたとみられるこの男(61)を容疑者として公表した。搬送先の病院で治療を受けており、重篤な状態という。

また複数の報道によると、事件直前に容疑者が生活していた住宅で火災が発生していたという。

現場ではビル4階の約25平方メートルが焼けたという。通報から約30分後に火はほぼ消し止められた。

報道によると4階には、心療内科と精神科などが専門のクリニックが入っている。亡くなった24人はいずれも出火当時、4階のクリニックの中にいたという。

ビルはJR大阪駅から南に400メートルの繁華街「北新地」の一角にあり、JR北新地駅に近い。