病院へのミサイル攻撃で新生児死亡、南部ザポリッジャ

Rescuers work at the site of a maternity ward of a hospital destroyed by a Russian missile attack, as their attack on Ukraine continues, in Vilniansk, Zaporizhzhia region, Ukraine 23 November 2022.

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救助隊は新生児の母親と医師をがれきの中から救出した

ロシア軍によるウクライナ南部ザポリッジャへのミサイル攻撃で、病院の産科にいた新生児が亡くなったと、同地域の救急当局が明らかにした。

この新生児の母親と医師1人が、がれきの中から救出された。母親は当時、この施設にいた唯一の女性だった。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアがウクライナに「テロと殺人」を持ち込んでいると非難した。

欧州最大の原子力発電所があるザポリッジャ地域には、ロシアからの攻撃が繰り返されている。

ウクライナの救急当局によると、ザポリッジャの前線に近いヴィルニャンスクの病院の産科に23日、ミサイルが落下した。

この地域はウクライナが保持しているものの、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は9月、ザポリッジャ州を含む4州の併合を一方的に宣言した。

この日は、ウクライナが9月に奪還した東部ハルキウ州のクピアンスクでも、住宅に爆撃があり、2人が亡くなっている。

ゼレンスキー大統領は、ロシアが戦場で「9カ月間達成できなかったことを、テロと殺人で達成しようとしている」と非難した。

侵攻開始以来、ウクライナではいくつかの医療施設がロシアの攻撃を受けている。3月にはマリウポリの産科病院が攻撃され、子どもを含む3人が死亡した。

ロシアは当時、攻撃はウクライナ側のやらせだと主張していた。

世界保健機関(WHO)は、2月24日の侵攻以降、ウクライナの医療施設に合わせて703回の攻撃があったと記録している。WHOは「攻撃」を、病院や救急車、医療供給に対する暴力および脅迫を伴う攻撃と定義している。

英国防省は23日、ロシアの司令官らがイラン製のドローンを使い、「医療施設を機会目標として優先的に攻撃し、特定された場合は誘導弾で攻撃している」との分析を発表した。

ザポリッジャ地方の一部はロシアに占領されており、侵攻開始後の数週間で制圧された原発も含まれている。

ロシアは9月に4州の併合を一方的に宣言したが、ヘルソン地方を中心とする南部の戦場では押し戻されている。両軍は現在、ドニプロ川を挟んで対峙(たいじ)している。