ビートルズとマネージャーの唯一の契約書、6600万円で落札

The Beatles on Granada TV in 1963 in front of a camera shaped drum kit

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1963年にグラナダ・テレビに出演したビートルズ

ビートルズの4人が1962年に、マネージャーとなるブライアン・エプスタインと交わした契約書が29日、英サザビーズで競売に出品され、36万5000ポンド(約6600万円)で落札された。

ビートルズとブライアン・エプスタインが交わしたマネージメント契約はこれが唯一で、ビートルズの出発点としてポピュラー音楽史上きわめて重要な文書のひとつといわれる。英リバプールのレコード店主だったブライアン・エプスタインは、リバプールのライブハウス「キャバーン・クラブ」で人気を得ていたビートルズを発見し、ロンドンでEMI傘下パーロフォンとのレコーディング契約を実現させた。

2008年にロンドンで競売された際には24万ポンドで落札され、今回は最高50万ポンドの値がつくかと予想されていた。

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ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人がブライアン・エプスタインと交わした唯一の契約書

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マネージメント契約はリバプール中心部のホワイトチャペルにあったエプスタインさんのオフィスで1962年10月1日に交わされた。エプスタインさんの秘書ベリル・アダムズさんが立会人となった。

サザビーズの29日の競売ではほかに、ジョン・レノンがリバプールのクォリーバンク高校で問題行動の罰として29回居残りをさせられたことが分かる記録帳が、2500ポンド(45万円)で落札された。

エリック・クラプトンの水色のギター「フェンダー・ストラトカスター」は4万5000ポンド(約810万円)で、クラプトンと「クリーム」で一緒だったベーシスト、ジャック・ブルースの楽器や衣装なども落札された。

スウェーデンのアバが1973年~1977年にかけてレコーディングに使ったグランドピアノも出品されたが、落札されなかった。

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アバが1973年~1977年にかけてレコーディングに使ったグランドピアノは落札されなかった