「シャーロック」スペシャルを英米で元日放送、劇場でも上映

Martin Freeman and Benedict Cumberbatch in Sherlock
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ビクトリア朝時代に設定を戻したスペシャル版の、ワトソン(左、マーティン・フリーマン)とホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)

BBCの人気ドラマシリーズ「シャーロック」のスペシャル版が、英国で現地時間2016年元日に放送されることになった。チャンネル「BBC One」での放送と同時に、英国内の映画館100カ所以上で同時上映される。

1895年のロンドンを舞台にした単発スペシャル版「Sherlock: The Abominable Bride」(邦題「シャーロック 忌まわしき花嫁」)は、同じ元日に米国の公共放送チャンネルPBSでも放映される。「シャーロック」が英米で同じ日に放送されるのは、これが初めて。

公開された予告編では、ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)とワトソン(マーティン・フリーマン)が霧けぶるビクトリア朝時代のロンドンで「ありえない事件」を追跡する。

「1895年」とは、アーサー・コナン・ドイル原作のホームズ・シリーズにおいて、まさにホームズらしいとも言える象徴的な年代とされる。

最初のシリーズの終わりで作者にいったん「殺された」探偵が、復活してきた翌年でもある。

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スペシャル版の劇場上映では、舞台裏の特別映像も披露される

90分のスペシャル版には、ルーパート・グレーブス、ユーナ・スタッブズ、ルイーズ・ブリーリー、アマンダ・アビントンも出演。脚本は製作者でもあるスティーブン・モファットとマーク・ゲイティスが共同で担当した。

「映画館でシャーロック。後ろ向きに大きくジャンプするようなものだ。ビクトリア朝ロンドンに。1895年の危険なロンドンの街並みがこんなに格好よく見えたことはないですよ」とモファット氏。

劇場では、作中のベイカー街221Bをモファット氏が案内する特別映像や、舞台裏のメイキング映像も上映される。

英国の劇場チケットは11月2日発売。日本などほかの国々での上映予定はまだ発表されていない。