急須に丸にズボンに……中国、「奇妙な」建築を禁止
中国政府は「奇妙な建築」の禁止令を布告した。「巨大で自画自賛的で奇妙な」数々の建築を批判している。
近年の中国では、実に珍しい建築物がいくつか登場している。急須の形をしたビルや、ズボンの形をしたビルはその一部だ。
建築物は「経済的で機能的、美観に優れ」「環境に優しい」ものでなくてはならないと、政府は命令している。
中国に登場した特に大胆な建築の写真をいくつか並べてみた。
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「広州円」ビルはイタリア人ジョセフ・ディ・パスカルの設計で、2013年に完成。広州市の珠江沿いにそびえる高さ138メートルのビルは、世界最大の丸い建物だ。
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江蘇省無錫市には、急須の形をしたビルが。特に大胆な形のこのビルは企業の営業センターとして作られ、今では中に展示場がある。
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北京にある中国中央電視台(CCTV)本部は2013年、 国際NPO「高層ビル・都市居住協議会」に世界で最も優れた高層建築に選ばれたが、ズボンにも見えるため「大ズボン」とも呼ばれている
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国営・人民日報の本社社屋は、男性器に似た形状がよく話題になる。周りに足場が組まれていたこの時の様子は特に。高さ150メートルのこのビルは、CCTV本部ビルの近くにある。
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湖北省武漢で数年後に完成予定の鳳凰塔は、高さ1キロになる予定。外壁には太陽光パネルが使われる。
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江蘇省蘇州で14年に完成した高さ301.8メートルの「東方之門」は、CCTV本部ビルと同じように、ズボンのようだと言われてきた。
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北京・怀柔区の雁栖湖近くにあるサンライズケンピンスキーホテル
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湖州市のシェラトン湖州温泉リゾート。手前にゴムのあひるたち。
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人口の少ない内モンゴル自治区のオルドス市はゴーストタウンと言われるが、市立図書館(左)と博物館は特徴ある建築物として注目されている