ついに本物のメッシ・ジャージだよ アフガン少年にメッシ自身が

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サイン入りのメッシ・ジャージを着たムルタザ・アフマディ君

画像提供, Unicef

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サイン入りのメッシ・ジャージを着たムルタザ・アフマディ君

ポリ袋で作ったお手製の「メッシ」ジャージを着た写真がインターネットで話題になったアフガニスタンの少年が、ついに本物を手に入れた。しかもアルゼンチンのサッカースター、リオネル・メッシ選手から。

「一番のメッシ・ファン」とインターネットで話題になった男の子が、アフガニスタン東部ガズニ州のジャゴリ地区に住む5歳のムルタザ・アフマディ君だと分かるまでの「人探し」には、BBCトレンディングも手を貸した

メッシのマネージメント・チームは25日、サイン入りのアルゼンチン代表ジャージとサッカー・ボールをムルタザ君に送ったと明らかにした。

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本物のメッシ・ジャージもらったよ! 手製ジャージのアフガン少年

誇らしげに「10」のジャージを着たムルタザ君は報道陣を前にゴールを決め、「メッシが大好き。シャツにはメッシも僕が大好きって書いてある」と喜んだ。

ポリ袋で作った手製のジャージを着た少年のたった1枚の写真が、世界最優秀選手賞FIFAバロンドールを5回受賞しているスーパースターを動かした。

「この子はどこの子?」とオンラインで人探しが始まり、当初はクルド系イラク人の少年だという噂が流れた。しかし噂の発信元は後に、自分がでっちあげたことだと認めた。

ついに写真の少年がムルタザ君だと判明したのは、オーストラリア在住のアフガニスタン人、アジム・アフマディさんがこれは自分の甥だとインターネットに写真を投稿したのがきっかけ。取材したBBCトレンディングに、ムルタザ君の父親アリフさんを紹介してくれた。

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この写真がインターネットで大きな話題になった

ガズニ地区で農業を営むアリフさんは、ムルタザ君が「とても喜んでいる」と話している。

メッシ選手がユニセフ(国連児童基金)の親善大使を務めている関係から、ユニセフが仲介し、サイン入りシャツをムルタザ君に渡した。その時の写真が、ユニセフのフェイスブック・ページに掲載されている

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メッシはシャツを余分に送っているため、それは家族の手に渡るのかもしれない。特に、そもそも弟の写真を撮ってフェイスブックに投稿した長男ハマヨンさんには、その権利がありそうだ。

「MESSI 10」とサインペンで書かれたポリ袋がどうなったかは、はっきりしない。もしかすると永久欠番扱いなのかもしれない。