【写真で見る】上海ディズニー開園 中国本土初

20年近い準備期間を経て、「魔法の王国」が「中華王国」の中心にやってきた。そこにはどういう別世界が広がっているのだろう。

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上海ディズニーランドが16日、開園した。「奇幻童話城堡(魔法のかかったおとぎ話のお城)」の上に物々しい暗雲が立ち込めたが、55億ドルを投資したディズニー社は「めでたしめでたし」な結末を期待している。

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魔法の王国とはいえ、お城には土地が必要だし、お姫様やダンボには清浄な空気が必要だ。用地確保と環境配慮のため、数百の地元住人は強制退去させられ、数十の店舗や企業は閉鎖・撤去された。上海・浦東地区の周浦で解体された工場跡地から金属枠を撤去する作業員たち(6月7日)

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上海ディズニーリゾートの地下鉄駅。最新式の列車ではあるが、ソーシャルメディアでは、窓がミッキー型の香港の列車と比べるとつまらないという不満も。写真は4月25日撮影。

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地下鉄のデザインと打って変わって実に楽しげな園内機関車

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上海は世界中の美食が実に安く食べられるグルメの天国だ。それに対して上海ディズニーは、ディズニーランドでよく言われるように、「別世界」だ。魔法には何かと金がかかるし、何かとケチャップがついてくる。

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しかし園内グルメはホットドッグだけでもない。上海ディズニーには北京ダック・ピザなど「中華式」のメニューもある。中国式の茶館もある。

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ディズニーのボブ・アイガー会長は、上海ディズニーが「本物のディズニーで、きわめて中国的」なリゾートになると強調してきた。東京ディズニーランドを除くすべてのディズニーランドにつきものの「メインストリートUSA」はなく、かわりに「ミッキー・アベニュー」があり、園内のどの通りもほかの施設より幅を広くとっている。理由についてディズニー関係者は英紙フィナンシャル・タイムズに、「中国の家族がディズニーにやってくる時は、2組のおじいちゃんおばあちゃんも一緒なので」と説明した。写真は、万里の長城の上を飛ぶ家族を描いたCG画像。

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関係者は上海ディズニーをできるだけ中国的な施設にしようと心がけ、スタッフのほとんども現地の中国人だ。しかしディズニー・アニメには、白人以外の人間キャラクターがあまりいない。

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現地化が成功しているかどうかはともかく、園での体験は間違いなくディズニー的だ。行列に至るまで。ただしこの写真は昨年5月に上海で、中国本土初のディズニー・ストアが開店した時のもの。

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上海ディズニーの工事は20年近く前から始まった。しかしディズニーによると、園の敷地拡大は始まったばかり。工事はまだまだ続く。写真は今年3月撮影。

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ディズニーは上海ディズニーには強力なライバルがいる。江西省南昌には、中国の不動産大手、万達集団(ワンダ・グループ)が手掛けた大規模なテーマパーク「万達文化旅遊城(南昌ワンダ・シティー)」が5月下旬にオープンしたばかりだ。ディズニーよりも中国らしさを追求したというワンダ・シティーでは、くるくる回るカップの乗り物は中国茶碗。竹林や世界最大規模という水族館もある。