【写真で見る】 女子スポーツウェアはこんなに変わった ロングスカートから

英国人テニス選手シャーロット・クーパーは、女性初の五輪チャンピオンだった Image copyright Getty Images
Image caption 英国人テニス選手シャーロット・クーパーは、女性初の五輪チャンピオンだった

20世紀初頭、女性のスポーツの服装は体を拘束し動きやすさを制限するもので、優れた運動能力を発揮するためのデザインではなかった。長いドレスと帽子を身につけ「女性的」な外見をフィールドやコートで保つのは落ち着かないだけではなく、女性の運動能力に悪影響を与えた。

時代の変化と共に女性がより積極的にスポーツに親しむようになると、一部の例外を除きスポーツウェアもどんどん実用的になっていった。

影響力があり人の心を動かす世界の女性100人を取り上げるBBCの「100 Women(100人の女性)」 の一環として、女子のスポーツウェアがここ数十年でどう発展してきたのか振り返る(敬称略)。

テニス

女性が初めてオリンピック競技に出場したのは、1900年のことだった。しかし、テニスを含め5種の競技に出場した参加者のうち、女性はわずか2%に過ぎなかった。この当時、女性のテニス選手はくるぶしを覆うロングスカートと長袖を着ていた。

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Image caption スザンヌ・ランラン選手の膝丈の白いドレスは、コートで突出していた。写真は1926年のランラン選手

フランス人のテニス選手スザンヌ・ランラン は革命的だった。同時代の女子テニス競技者の頂点に立っていただけでなく、女性の服装のスタイルを変えた。ランラン選手はロングスカートを半袖のプリーツドレスに着替えて堂々と競技し、トレードマークとなるヘアバンドを着用した。

「コルセットの締め付けから解放してくれたスザンヌに、女子選手は全員ひざまずいて感謝しなければいけない」。ランラン選手と同時代のチャンピオンで米国人のエリザベス・ライアン選手は、この称えた。

女子テニスのスター選手たちは現在、ペースの速い現代の試合に適した服装をしている。選手たちは機能性だけでなく、いかにスタイリッシュにコートで活躍するかに力を入れている。女子テニスのトップ選手ビーナス・ウィリアムズは2007年に自身のファッションレーベルを立ち上げた。

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Image caption 2010年の全仏オープンで黒と赤のレースのウエアで競技したビーナス・ウィリアムズ選手の姿は、タブロイド紙のトップを飾った

シンクロナイズドスイミング

きらびやかで色鮮やかな衣装に防水メイクを連想させるスポーツとなったが、以前は必ずしもそうではなかった。

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Image caption 1937年のロンドン市内ウェンブリーのプールで。「人魚」を名乗ったこのチームは、英国国内を巡業していた

1984年にオリンピック競技となったシンクロナイズドスイミングは、いかに美しく見せるかを重視する競技だ。

2012年のロンドン五輪に先立ち、カナダ人選手エリン・ウィルソンはカナダ紙グローブ・アンド・メールの取材に「これは芸術性の高い競技なので、全体の見た目が大切だ。完璧な髪型、完璧な水着、完璧な身体でなければならない」と語った。

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Image caption 2016年リオデジャネイロ五輪のブラジルチーム

ハンドボール

ブラジルのハンドボール選手でBBCの100 Womenに今年選ばれたイサベラ・フレウリ選手は、リオデジャネイロ五輪にも出場した。フレウリ選手ら五輪チームは最近、女性用の標準的なビーチハンドボールのビキニに反対して、メディアの関心を呼んだ。

フレウリ選手は「前回競技しようとしたときは短パンを履いていたけど、今回は短パンを脱いで、スピード(ビキニなどの競泳用水着のメーカー)を着るよう求められた。反対したら、脅されたので、短パンを脱いでビキニで競技するしかなかった。今はルールが変わりつつある」と話す。

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Image caption ドイツの女性ハンドボールの強豪2チームの試合(1935年、ベルリンの公園)

スペイン北部バスク地方でも2014年、女子ビーチハンドボール選手たちが、男子はゆったりした競技服が許可されているなか、女子の競技服の規則が性差別的だと不満を言い、騒動になった。

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サッカー

女子サッカーの服装は英国の女性参政権運動とつながりがある。著名な女性参政権論者で英国レディース・フットボール・クラブの代表も務めたレディ・フローレンス・ディクシーは、サッカーを19世紀英国の服装を打破するための武器だと考えていた。

「女性がサッカーをしてはいけない理由はないし、上手くできない理由もない。ただしそのためには、合理的な服装をしなくてはならない。ファッション界はやたらと女の体を締め付ける窮屈な服を着せたがるが、それは地獄の片隅に追いやらなくては」とディクシーは1895年に書いている。

英国サッカー協会は1921年、協会に加盟するピッチで女性がサッカーをすることを禁止した。サッカーは「女性には非常に不向きで、奨励されるべきではない」と協会は言っている。この禁止事項は1971年になってようやく撤廃された。

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Image caption 「プレストン・レディース・フットボール・クラブ」の練習風景(1939年)

国際サッカー連盟(FIFA)は2014年、宗教的な理由で選手が頭にものをかぶるこを正式に承認した。これで、ヒジャブで髪を覆うイスラム教徒の女子選手の試合参加が可能になった。

FIFAは以前、選手が頭部や首に重傷を負う恐れがあると主張し、ヒジャブなど頭に被るスカーフを禁止していた。

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Image caption アフガニスタン・カブールでプレイするサッカー選手たち(2013年)

(英語記事 In pictures: The evolution of women's sportswear

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