アニメ・ファン、五輪に登場の「ユーリ!!!」曲に興奮と涙
BBCトレンディング
トム・ガーケン、BBCソーシャル・ニュース記者
画像提供, Getty Images
須崎海羽と木原龍一は9日のフィギュアスケート団体ペアSPで8位に入り、日本は3位発進となった
第23回冬季オリンピック競技平昌(ピョンチャン)大会が始まり、日本のフィギュアスケート代表がアニメ・ファンを大喜びさせた。
須崎海羽と木原龍一は団体ペアSPで、人気アニメ「ユーリ!!! on ICE」の劇中使用曲で滑った。ただちに気づいた大勢のファンが「オリンピックでユーリ on ICE!」などと喜んで、須崎・木原ペアの演技をソーシャルメディアに投稿した。
日本のファンの1人は、「本物のオリンピックの歴史」と呼び、カナダのファンは「素晴らしい、もしかしたら魔法みたいな演技だった」と称えた。
「ユーリ!!! on ICE」は、日本の世界的なフィギュアスケート選手、勝生勇利を主人公に、2人のロシア人選手、アイドルのヴィクトル・ニキフォロフとライバルのユーリ・プリセツキーとの関係を描くテレビニメ。
「ユーリ!!!」についてよくツイートするロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手をアニメ風に描いたオマージュを、米NBCがツイートするほど、米国での人気も非常に高い。
さらに、NBCの中継では元米国代表のジョニー・ウィアー氏が、須崎・木原ペアの使用曲の由来を説明した。ウィアー氏自身、「ユーリ!!!」の曲に合わせて滑る自分のビデオをインスタグラムに投稿するなど、作品のファンとして知られる。
須崎・木原ペアの演技から数時間のうちに、何万ものツイートや「いいね」やリツイートが世界中に広がった。多くの人は「ファンまるだし」で「泣いてる」と興奮さめやらぬ様子で、特に五輪で曲が使われたおかげで五輪のフィギュアスケート報道が「ユーリ!!!」に言及するしかない、これはすごいことだと書く人もいた。
米オハイオ州のエイミー・ブラウンさんは、「日本フィギュアスケート・チームのペアがユーリ on Iceの曲に合わせて滑ってるから、五輪アナウンサーたちは少しだけだったけど、アニメの話をしなきゃならなかった。こんな時代に生きてられるなんて」とツイートした。
米サンフランシスコのタラ・シムさんは「ユーリ on ICEで滑ってるユーリ on ICEで滑ってるユーリ on ICEで滑ってるオーマイガーーーーDDDDJDIJWIJDIWJMDIWJIDJWIDW」と、ほとんど言葉にならなかった。
「ユーリ」の曲を歓迎したのはファンだけでなく、ニキフォロフの声を担当する諏訪部順一さんは「木原龍一選手・須崎海羽選手の日本代表ペアがショートで使用する楽曲は「Yuri on ICE」。あの楽曲が五輪の舞台で流れると思うと胸熱です。応援せねば!!」とツイートした。10日夕までの間に、1万2600回以上リツイートされ、2万7000回以上「いいね」を押された。
アニメの原案を担当した漫画家の久保ミツロウさんは、「この曲を五輪に連れてって下さって本当にありがとうございます…!!」とツイート。これは10日夕までに1万回以上リツイートされ、2万回以上「いいね」を押された。
ファンの1人は作品の関係者に感謝し、「ユーリ on ICEは本当にきれいな曲で、作品の作り手がどれだけ音楽に気を配っているかよく分かる。実際のスケーターが使うような曲を作ろうとして、まさにそういう曲を作ったんだ」と書いた。
2018年平昌冬季五輪、開幕 「コリア」選手は合同行進
第23回冬季オリンピック競技平昌(ピョンチャン)大会が9日、開幕した。午後8時からの開会式で、主催者・韓国は北朝鮮との連帯を示し、統一旗を掲げて「コリア」として入場した。北朝鮮による核・ミサイル開発で朝鮮半島情勢の緊張が続くなかでの五輪となった。