ホラー映画「ア・クワイエット・プレイス」 上映中のポップコーンはご法度?

珍しいほどに静かなホラー映画「ア・クワイエット・プレイス」は先週末に全米で公開され、5000万ドルの興行収入を記録した Image copyright Jonny Cournoyer/Paramount Pictures
Image caption 珍しいほどに静かなホラー映画「ア・クワイエット・プレイス」は先週末に全米で公開され、5000万ドルの興行収入を記録した

音に敏感な怪物が人間を狩る、最近公開されたホラー映画「ア・クワイエット・プレイス」では、上映中に観客がスナック菓子を食べてはいけないような空気になる。

この映画の中心は、生き延びるために可能な限り静かに暮らそうとする家族だ。英国の人気テレビシリーズ「ジ・オフィス」の米国リメイク版で人気となったジョン・クラシンスキーが監督と夫役を務め、実際にクラシンスキーと結婚しているエミリー・ブラントが映画内でも妻役を演じた。

脚本は、ごくわずかな会話と、たくさんの劇的な(そして静かな)緊張からなる。

同作は既に全米興行収入で先週末の首位に立ったが、映画館でのポップコーンの売り上げには大きく貢献しそうにない。観客たちは、この映画の上映中に、ほかの観客が大きな音を立ててものを食べたり、あるいは息の音が大きすぎても怒るからだ。

BBCのラジオ司会者ニック・グリムショーも先週末、近くでスナックを食べていた観客にいら立たせられた一人だ。

ツイッターに投稿された、映画を見ながら自分勝手に音を立ててものを食べる人への不満や不平をいくつか紹介する。

ジェシー・マクラレンさんは「『ア・クワイエット・プレイス』を生き残れないだろう人でいっぱいの映画館で『ア・クワイエット・プレイス』を観てきた」とツイートした。

「MIACINO」さんは「『ア・クワイエット・プレイス』を観ようと席に座ったら、誰かが大きなポップコーンの入れ物を持って隣に座ったとき」という言葉を添えて画像を投稿した。

「fashioniconluke」さんはツイッターで、映画館内の様子を「『ア・クワイエット・プレイス』始まる/映画館全体が同じ空気。えっと、私が慢性的な咳の症状があるって言いましたっけ』」と表現した。

他のユーザーには、映画の上映中に自分の噛む音が大き過ぎないか心配する気持ちをソーシャルメディアで共有する人もいた。

デイン・カーディエルさんは「『ア・クワイエット・プレイス』を観ながらポップコーンを食べようとするのは疲れる」とツイートした。

ユーチューバーのネイサン・ゼッドさんは「『ア・クワイエット・プレイス』を観ながらリーシーズのチョコレートを食べようとするといつでも、映画館の安全を脅かしているように感じる」と投稿した。

「jackmcnn」さんは「注意喚起。『ア・クワイエット・プレイス』を映画館へ観に行くなら、スナックは買っちゃだめ。私が映画中食べられたポップコーンは3粒だけだった」とツイートした。

レスリー・フインさんは「『ア・クワイエット・プレイス』を観ているときの雰囲気」として「恐怖が95%。ポップコーンを食べられるような音楽や効果音の待機が5%」と投稿した。

ユーチューバーの「NoahJ456」さんは「映画館で『ア・クワイエット・プレイス』を観ている私」として、ロックのコンサートやジェット機のエンジン音よりも映画中にポップコーンを食べる音のほうが大きく思えることを示す画像をツイートした。

多くの人はこの映画を、珍しいが有益な映画体験だと語り、娘役に現実でも耳が聞こえない俳優を起用したことを称賛した。

ニック・リーブス・マクラレンさんは、「前に『ア・クワイエット・プレイス』を観た後だと、息をすることさえ危険に思える。こんな静かな映画を聞いたことはない。ぞくぞくする素晴らしさ」とツイートした。

サフィヤ・インガーさんは「『ア・クワイエット・プレイス』は本当に素晴らしかったと断言する。映画館で動いたり食べたり息をしたりしない重圧に耐える経験をしたいなら、観に行くべき!!! 美しい物語! 衝撃と恐怖!! 私が観たここしばらくで最高の映画!!!」とツイートした。

「jjamison97」さんは「音のかけら全てが重要だと、いくら強調してもしすぎることはない。環境音から会話、『突然の大音量』まで。完璧だ。沈黙を最も恐ろしいことの1つにしたのは驚きだ」と評した。(太字部分は、原文では全て大文字で強調)

「signedmillie」さんは「私自身はうるさいけれど!! もし皆さんが『ア・クワイエット・プレイス』を観ていないなら、観に行くべき。素晴らしい映画で、時間とお金をかける価値がある。もし怖い映画や驚かせてくる映画が好きなら絶対に楽しめるはずだし、実際に聴覚障害を持つ役者を耳が聞こえない重要な役柄に配してる!!!」と語った。

映画の製作者たちは、意図的に配役の選択を押し進めたと語っている。

俳優のミリセント・シモンズはその演技を称賛された。14歳のシモンズは、ジュリアン・ムーアとともに映画「ワンダーストラック」にも出演した。

「ア・クワイエット・プレイス」の脚本を共同で執筆したスコット・ベックは、「彼女は映画のセットにやってきて、皆に手話を教えた。本当に素晴らしいことで、映画に特別な深みを与えてくれた」と語った。

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(英語記事 A Quiet Place: The horror movie shaming cinema snack-eaters

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