世界的な猛暑 暑さへの対策ガイド

日本では東京近郊の熊谷で摂氏41.1度の最高気温を記録した。これは観測史上最高の数字だ Image copyright AFP
Image caption 日本では東京近郊の熊谷で摂氏41.1度の最高気温を記録した。これは観測史上最高の数字だ

この夏、北半球の広い地域に、例年にない暑さが訪れている。各地で気温が平年を大きく上回っていることを受け、BBCは暑さ対策の方法を調べた。

危険の兆候を知る

日本やカナダといった国ではこの数週間、記録的な暑さにより数千人が病院に運ばれ、数十人が亡くなっている。

もしこのように非常な高温に慣れていないなら、熱性疲労にかかる可能性がある。そのため、危険の兆候を知ることが重要になる。

もし以下の兆候が見られたら、すぐに体を冷やしたほうがいい――。頭痛、目まい、食欲減退、吐き気、過度の発汗、けいれん、速すぎる呼吸、激しい口の渇き。

体温が摂氏40度を超えると熱中症になる可能性があり、そうなれば救急医療救助が必要になる。危険の兆候には、汗が止まることも含まれる。暑いのに汗が出ない状態になる。また、呼吸困難も危険な兆候だ。

熱中症は意識の喪失や深刻な合併症を引き起こす危険性もある。引き起こされる可能性がある症状の中には、重要臓器の回復不可能な障害や、死までが含まれる。

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Image caption 英気象庁は国民に対し、これからの時期、日光を避けるよう警告している

最も危険性が高いのは高齢者、糖尿病などの症状がある人、小さな子供、そして屋外で働いたり運動したりしている人々だ。

賢く飲食する

暑い気候では人体はより多くの汗を出すため、失われた水分を補給するのが非常に重要となる。肉体的な渇きは、自分自身からどれだけ水分が失われているかの 目安としてはあまり信頼性が高くない。尿の色のほうがより良い指標だ。だから、のどの渇きを感じる前に、飲み物を多く取るようにしたほうがいい。

カフェインやアルコールは取り過ぎないようにしよう。カフェインやアルコールには利尿作用があり、脱水症状を促すことがある。

イチゴやキュウリ、セロリ、レタス、メロンといった水分を多く含む食べ物も、体内の水分量を保つのに助けとなるかもしれない。

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Image caption アイスキャンディやアイスクリームは短期的な暑さ緩和になると感じられるかもしれないが、体温を下げるのに最良の方法ではない

炭水化物やタンパク質を含む大量の重たい食事は避けよう。消化が多く必要になり、そのため体内に熱も多く生まれる。

汗ばむ日には食べたいと思わないかもしれないが、科学的研究によると、辛くて熱い食べ物は実は体温を下げるのに役立つという

屋内を活用する

もし慣れない高い気温の場所で休暇を過ごすなら、最初の数日は活発な活動を控えて、体を慣れさせよう。

暑い場所を訪れる必要がある場合は、朝早くや夜遅くなど、気温が最も低い時間にすることを試みたほうがいい。

暑い中で運動するなら、体調に注意。通常の状況より非常に負荷が高くなるので、あなたの限界も普段とは異なるかもしれない。

集中的な運動をする場合、水を大量に飲むこと。 人間の体液と同等の浸透圧を持つ「アイソトニック飲料」のスポーツドリンクも、適切な水分補給を確保する助けになるだろう。

Image caption 今の季節、世界で平年の気温より現在の気温が高い場所と低い場所をまとめた地図。赤い色が濃いほど平均気温より現在の気温が高く、青い色が濃いほど低い。平年の平均気温は1981年から2010年までの統計から算出

総じて、できるだけ日陰や空調の効いた場所に留まることだ。特に1日で最も暑い時間には。

冷たいシャワーを浴びたり、湿らせた冷たいもので体を拭いたりするのも、素晴らしい効果があるだろう。

涼しい服装をする

天気に合わせた服装をするのは当然に聞こえるかもしれないが、衣服は体の熱を制御する上で大きな違いを作り出せる。日焼けする危険性を高めるので、服を脱ぐ衝動は抑えよう。日焼けは人間の体にある体温を下げる能力にも影響する可能性がある。

濃い色は熱を集め、維持することもあるので、薄い色の服を着よう。ゆったりとした服を着るのも、新しい空気を取り込むのに良い。通気性のある帽子も助けになるほか、衣服の素材選びも重要だ。綿や麻のような素材はより空気を通しやすく、汗を吸い、通気を促してくれる。

寝るとなっても、素材は大事だ。寝具や寝巻きに軽量の素材を選ぶと、涼しさを保つのに役立つかもしれない。裸で寝ることや、パートナーと寝場所を共有しないことでも、涼しさを保てる。

日中にカーテンを閉じたままにしておいたり、不必要な電気器具のプラグを抜いておいたりして、寝室の暑さを最小限にしよう。

ぬれたタオルを置いておいたり、霧吹き器を使ったり、あるいは氷を入れた携帯湯たんぽなども大きな効果を発揮するかもしれない。

山火事の際には

欧州では最近、死者を出す山火事が何度か起きている。気候の状況は、このような山火事が広がる上で大きな役割を果たすことがある。

暑い気候の中では、乾いた植生がより早く発火したり燃えたりして、火事を急速な拡大を引き起こす。

マッチやタバコなどを捨てる時には特に注意しなければならない。樹木管理や可燃ごみに関する地域の指示に従おう。

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Image caption ギリシャのアテネ郊外で森林火災が起こり、数十人の死亡が確認された

人がいない場所で火を見たり、火が制御不能に見えたりした時には、すぐに消防へ連絡を取ろう。

写真誌ナショナル・ジオグラフィックは、もし危険のある地域に住んでいる場合は、前もって脱出経路を知っておくことを勧めている。自宅周辺の溝をきれいにしておく、携帯できる非常時用の生活必需品を準備しておくなども名案だ。

避難の際には窓を全て閉め、ガス栓を閉め、燃えやすいものを取り除こう。湯船やごみ箱などの容器を水でいっぱいにすることでも、火が広がるのを阻める。

火の近くで火事に捕まってしまったら、落ち着きを保ち、川など自分の身を守れる場所を見つけること。

もしそれが不可能ならば、植生のない場所を見つけ、顔を下にして横たわり、可能なら何かぬれたもので体を覆おう。

ぬれた服で口を覆うと、呼吸の際に煙を吸い込むのを防ぐ助けになる。

(英語記事 Global heatwave: Your guide to coping with hot weather

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