【ラグビーW杯】 ハカにV字で対抗のイングランドに罰金 敵陣に入る違反

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矢尻形に陣形を整えたニュージーランドに、イングランドがV字形で向き合った際、何人かの選手がハーフウェイラインを越えた
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の決勝に進出したイングランドは、準決勝でニュージーランドのハカにV字形をつくって向き合った際に敵陣に入り込んだとして、2000ポンド(約28万円)の罰金の支払いが命じられた。
ラグビーの統括団体ワールドラグビーは、対戦相手が試合前に踊りなどで「挑戦」してくる際には、選手たちは自陣にとどまるよう規定している。
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主将リードを先頭に矢尻形に陣形を整えたニュージーランドに対し、イングランドはV字形で向き合った
主審のナイジェル・オウエンスら審判団は、それらの選手に自陣に戻るよう指示した。
試合はイングランドが19-7でニュージーランドに勝利。11月2日の決勝で、南アフリカと対戦する。
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イングランドの主将ファレル(中央)はニュージーランドのハカの最中、笑みを浮かべているように見えた
フランスも2011年に
ワールドラグビーは今回の処分について、イングランドは「文化的な挑戦行動に関する」規則に違反したと説明した。
W杯におけるそうした違反は、今回が初めてではない。
2011年ニュージーランド大会の決勝では、試合前にハカを踊るニュージーランドの選手たちに向かって、フランスの選手たちが矢尻形に隊形を組んで前進した。
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2007年大会では対戦チーム同士の試合前の接近について規定がなかったため、フランス(左)はハカを見せるニュージーランドに接近してにらみ合った
フランスはのちに、「文化的、儀式的作法」に反したとして、2500ポンド(約35万円)の罰金が科せられた。
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罰金の行方は
今回、肩を組んで横一列でハカに向き合う慣例をイングランドが破り、V字形に整列した模様は、「情熱的なニュージーランドのハカに対するイングランドの驚くべき対応」と題した、ワールドラグビーのユーチューブ動画で見ることができる。
この動画は、これまでに400万回以上再生されている。
イングランドが払う罰金は、慈善団体に寄付されるという。