アイス・バケツ・チャレンジ、ALS研究に成果もたらす
アイス・バケツ・チャレンジ、ALS研究に成果もたらす
2年前の夏、世界に広がった寄付運動「アイス・バケツ・チャレンジ」。筋萎縮性軸索硬化症(ALS)の患者への支援を訴える著名人たちが氷水を被る様子を撮影した動画がソーシャル・メディアなどで拡散、社会現象となった。パフォーマンスに過ぎないのではないかとの批判もあったが、集まった寄付金によって支えられた研究プロジェクトのひとつが今月25日、ALS発症に関わる遺伝子「NEK1」を発見したと明らかにした。
アイス・バケツ・チャレンジを最初に始めた人だとされるナンシー・フレーテスさんにはALSと闘う息子のピートさんがいる。フレーテスさんは、「この運動が治療と治療法確立につながると願っているし、そうなると思います。しかし、それには寄付が必要なんです」と話した。また、パフォーマンスだという批判については、「私の家で1日過ごしてみて。そうすれば、この病気が一体何か、どれだけひどいものなのかを本当に分かってもらえる」と語った。

バケツの氷水ざっぱん運動、ALS治療の前進に貢献 主要遺伝子発見と
2014年の夏、バケツに入れた氷水を頭からかぶる「アイス・バケツ・チャレンジ」が世界中に広まった。筋萎縮性軸索硬化症(ALS)に対する認識を広め、寄付を募ることが目的のこの運動は当時、見かけ倒しとも批判されたが、集まった寄付金が支えた研究によって、病気の原因となる新しい遺伝子が見つかったという。