【米大統領選2016】女性蔑視問題で対照的 トランプ氏とミシェル・オバマ夫人
【米大統領選2016】女性蔑視問題で対照的 トランプ氏とミシェル・オバマ夫人
女性に関する過去のわいせつ発言や性的暴行疑惑が取りざたされている米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏と、ミシェル・オバマ大統領夫人が13日、それぞれの集会でほぼ同時に言及し、きわめて対照的な発言をした。
2人の発言を抜粋したこのビデオの内容のほかに、フロリダ州の集会でトランプ氏は、自分に強引に触られたりキスされたという被害者の主張が相次ぎ報道されたことについて、「すべてうそだ」、「うそだと立証する証拠は十分に揃ってる」、「どうして選挙の26日前にこういう話が出てくるんだ」などと反論。また、自分に強引にキスされたと主張する米誌ピープルの記者について、「見てみてよ。一目見てみてくださいよ。彼女を見て、彼女の言葉を見て、どう思うか教えてよ。そんなわけないでしょ。そんなわけない」と述べた。
対して、ニューハンプシャー州の集会で演説したミシェル夫人は、トランプ氏の名前を直接出さないまま、「社会が女性や女子をどう扱うかが、その社会を測る尺度です」と前置きし、トランプ氏の11年前のわいせつ発言について「これは普通のことではない。これはいつもの政治のやりとりじゃない」、「これはただのロッカールームでの軽口じゃない。力のある人が自由気ままに、性的暴行の常習者として発言し、実際に女性にキスしたり体をまさぐったりする行為を自慢していたのです」と、時に声を揺らしながら批判を重ねた。