原作も映画も世界的に大ヒットしたJ.K.ローリングさんの「ハリー・ポッター」シリーズが初めて出版されてから、20年がたった。
第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」の初版は1997年6月26日に出版された。初版部数は500部。しかもそれも、何社もの出版社から断られた挙句、やっとブルームズベリー社が出版に応じて実現したものだった。
ローリングさんはロンドンからマンチェスターに電車で向かう途中に、メガネをかけた魔法使いの少年の物語を最初に思いついた。そして、乳母車に乗せた赤ちゃんを横に、エジンバラのカフェで執筆を続けた。
そして初版500部から始まり世に出た物語は、その後、全7作が全世界で4億5000万部発行され、映画シリーズになり、続編はロンドン・ウェストエンドの舞台になった。
20周年を記念してローリングさんはツイッターで、「20年前の今日、私が独りで過ごしていた世界がいきなりほかの人にも開かれました。それ以来、素晴らしい経験をしています。ありがとう」と書いた。
当時は「ジョアン・ローリング」を名乗っていたローリングさんは1997年12月、初めて自分の本を書店で見た時のことや、2作目以降の予定について、BBCの人気子供番組「ブルー・ピーター」に話していた。